英語の勉強について①[英文読解]

こでは自分の大学くらい(地方国立文系)のレベルまでを念頭に、後輩向けに大学受験勉強方法の一例を記しておきます。もっとも、本当に勉強すべき人はこういうページを読んだりしないかも知れませんが。のちのち、参考書の読み方や勉強計画の建て方なども書く予定です。

いま、わたしは大学受験の英語を教えたりしています。
受験時代から参考書マニアでしたのでかなりの蔵書と知識があります。

文読解
わたしは英語は読むこと、書くことが重要だと考えています。なので話せませんし聞けません。でも筆談はできます。日本人はまずはそこからじゃないでしょうか。少なくとも受験は依然そういうものです。

まずは読解のための文法から勉強を始めることを勧めます。英文法の問題を解くにも、5文型がわかっていた方がはかどるし、品詞の区別がわからないうちに関係代名詞やら分詞やらを理解するのは困難なはずです。読解にはこういう内容が重視されています。そのぶん文法事項があやふやなまま読まなければならない部分も出てきますが。

英文が読めるようになるには、ひたすら読むだけで出来るようになる方も居ますし、人それぞれだと思いますが、読める人は結構共通した読み方をしているように思います。勉強方法としてはその読みかたを学ぶのが近道でしょう。

それを念頭に教えようとしているわけですが、なかなか難しい。中堅~有名私大を狙う高校2年から3年の子達を教えていますが、そんな子達でもまず品詞の理解が全くだめです。五文型を理解している人はかなりめずらしいです。高校などではどんな教えかたされてるんでしょうかね。

まず名詞とはなにか、動詞とはなにか、形容詞とは、副詞とは。これを理解していてくれないと五文型を教えられませんし英文に入れません。もちろんそういった概念を知らなくても慣れで読める方もいますが、受験生にはあんまりいません。

ですから高校生の皆さんにはまず副詞とはなにか、説明できるようにしておいてほしいです。副詞まで説明できる人はなかなか稀です。
副詞とは文中でどのように働きますか。
品詞の機能と五文型を理解することは遠回りに見えて、近道だと考えます。

高校生の現状と品詞の重要性は伊藤和夫先生が英文解釈教室に入門編まで用意された理由によく現れていると思います。しかしもっと手前の中学英語からやり直す必要がある気もいたします。その方が早いかもしれませんね。

中高ではきちんと品詞を教えてください。

【参考書】

英文読解(というか英語)への入門として何冊か紹介します。

I my me mineを聞いたことがないという人は、中学英語をやり直しましょう。

形容詞と副詞の違いをはっきりとは説明できない人は、まずは検索でもしてしらべてください。そして『英文解釈教室 入門編』を読むことをおすすめします。言葉遣いも古めかしく、名詞と動詞の区別から入る割に、名詞の説明に前置詞が出てきてしまうという完全な初心者向きとは言えない本ですが、我慢して読み進めると意外と面白いと感じられるのではないかと思います。レイアウトもかなり勉強しづらいですね。でもそういう本を工夫してノートにまとめたり書き込んだりしながら読んでいく過程で色々身についていくんです。これはこれでいいんです。副詞が何かわかっていないような人は勉強に慣れましょう。

→文法用語が理解できるようになり、英語と日本語の違いがわかり、文型とは何なのかがわかるようになると思います。次は文法問題にも手をつけていけますね。

 

形容詞も副詞も何となくはわかっているものの、補語が何かはよくわかっていないには『中学英語の基本と仕組みがよくわかる本』をおすすめします*1

エスト英語構文』をおすすめします。簡単な例文が最初に載っていて、その訳しかたを丁寧に説明してくれています。

やりかたの例

KEYと書いてある例文の下には、英文を読む上で必要なすばらしい解説が載っています。ここを読んで、チェックの短い英文を訳していきましょう。他のページにもエクササイズがありますが、1週目はとばした方が賢明です。できるだけ早くざっと1周するとが勉強のコツです。味気ない色遣い、味気ないデザインですが、勉強をしやすいレイアウトで、間違いなく実力のつく本です*2

→品詞と5文型、最低限の文法事項は身につくと思います。あとは文法問題や解釈の勉強ですね。

あ、上記①・②は両方呼んだりする必要はありません。どちらかで十分です。

    

*1:・・・が、絶版のようですね・・・。受験生向けでもないし仕方ないんですかねえ・・・もったいない。予備校講師が軽薄な解説をするような本ではなくて、品詞としての動詞と文中での動詞の違いなど、かなり根本的なすばらしい解説をしている本だったのですが・・・。

*2:まあこれも学校用なので市販されてはいないのですが。